2022年08月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する
Q:
今とても悩んでいるので、相談させてください。
淡水ミドリフグを60センチ水槽の上部フィルターで1匹、2年6ヶ月飼育しております。2ヶ月前に1匹拒食から☆になってしまいました。残った子も最近元気がなく、食欲もあまりありません。肌質もツヤがなくなって、ヒレもかけてきました。淡水のままの飼育に不安を感じております。やはり汽水飼育をするべきなのか、このまま淡水のままでいいのかとても悩んでおります。もし汽水飼育する場合は、今の淡水を汽水に移行するのでしょうか?その場合ろ過やバクテリアはどうなるのでしょうか?pHは8.0、硝酸塩、亜硝酸塩は0.0です。
A:
淡水ミドリフグ、純淡水ミドリフグという名称で淡水で終生飼育可能というミドリフグの噂は聞いたことがありますが、実際には私の知る限り、そのようなミドリフグの存在は確認出来ておりません。ボルネオのコタキナバルに純淡水種がいるという噂を聞いたこともありますが、おそらく海や汽水から移動してきた幼魚ではないかと推測しています。またベトナムのバーベー湖に淡水産のミドリフグがいるという話もあったので、現地の観光所に問い合わせてみましたところ、バーベー湖にはフグはいないとのお返事を頂きました。
では、淡水域にミドリフグはいないのかといいますと、おります。ただそれは、海や汽水域から潮が満ちた時に餌を食べにきたり、大きな魚に捕食されないよう上ってきたもののようです。淡水域でも元気に泳ぎ、餌もバクバク食べているところを見たこともありますし、釣ったこともあります。しかし、潮が引き始めるとみな海のほうへ帰っていきました。
淡水への順応能力は他の海水のフグと比べて非常に高いため、数か月から1年ぐらいの間は大丈夫かも知れませんがそれ以上の長期飼育に於いては、塩分がないと突然死や成長不足、病気になりやすい傾向のようです。
ところで、中国にはメフグという海水フグがいますが、産卵のために川や湖に一時的に遡上します。中には産卵を終えても湖に残り、次の年の産卵まで滞在する個体も確認されていますので、淡水に順応出来る種であれば年単位の淡水飼育も可能ではありますが、それは正しい管理方法ではなくフグに負担をかけながらの飼育であることを理解していただければと思います。
水槽の環境を淡水から汽水へと移行する方法ですが、バクテリアは汽水になっても大丈夫な種もいますから、塩分濃度を徐々に濃くして汽水のバクテリアを定着させていきます。
まずは薄い1/8海水(10㍑の水に約45gの人工海水の素)で水換えを始め、何回か繰り返すと水槽の水が水換えに用いた水と同じ塩分濃度になっていきます。
そうしましたら、今度は1/4海水(10㍑の水に約90gの人工海水の素)で水換えを行います。あとはこの水換えを繰り返すことにより、ミドリフグの飼育に丁度良い塩分濃度になります。
ミドリフグが大きくなれば海水と同じぐらいの塩分を求めるようになりますので、いずれは海水と同じ塩分濃度で管理をすると良いでしょう。
餌については、淡水魚用の餌を与えず海水魚用の人工飼料(おとひめS2でも可能)や、海で採れる甲殻類やタコ、イカ、魚の切り身を与えると良いでしょう。
Q:
1ヶ月程前からアベニーパファーを飼育しています。15cm×15cmのかなり小さめの水槽で2匹飼っていたのですが1匹はすでに拒食で亡くなってしまいました。
残った1匹は気性が荒く餌は何でも沢山食べていたのですが、2,3日前から食べようとはするのですが口に餌を入れると口の中を激しくごぼごぼしながら吐き出すようになりました。
それからだんだん食べなくなり背中がぺたんこになってしまいました。今は元気がなく底でじっとしていることが多く、泳ぐ時もぼーっとしている状態です。
顎に何か詰まっているのでしょうか。口にカビが生えているようには見えないです。体が痩せてしまったからなのか、顔が重く砂利の上に顎を乗せて休ませているような状態です。
病気かどうかもわからないので薬などを使うべきなのか、どう助けてあげればいいのかわからず困っています。
A:
恐らく小型水槽での飼育による水質の変化で、いろいろな不調が生じたのだと思われます。
まずは、30㎝キューブ水槽くらいの水槽に移し替えてあげて、2~3日に1回、水質検査薬で水質を検査、主にアンモニア濃度やpH等に異常がないかを調べます。もし異常があれば少量ずつ換水してください。ただ30㎝水槽は最低ラインの水槽の大きさですので、60㎝水槽と比べると魚の病気や落ちやすさはぐんと上がってしまいます。
小型の水槽は水量が少なく(2-3ℓしか入りません)環境の変化が激しいのでかなり上級者向けの水槽になります。なぜかと言いますと小型水槽は環境の変化が起こりやすく、急に水質や水温が変わったりするためです。めまぐるしい環境の変化は、魚にとってストレスや病気の原因になります。
例えば15cm水槽と60㎝水槽に墨汁を数滴垂らして、色が黒く染まりやすいのはどちらかと言えば、当然水量の少ない小型水槽のほうです。この墨汁がもしも毒だったならば、濃度が高くなる小型水槽の魚のほうが、よりダメージを受けやすいということになります。
魚を飼育していると、糞や食べ残した餌などは魚にとって有害な毒になってしまうため、小型水槽ではその影響を受けやすいのです。
また、水温も水量の少ない小型水槽の場合、水が温まりやすく冷めやすいので部屋のクーラーを消したり付けたりするだけで水温が変化しがちです。
その変化に人間は対応できますが、魚は対応できずにストレスとなり病気に発展します。
15㎝水槽と比べて30㎝キューブ水槽以上の水槽で飼育すれば、死んだり病気になったりする事はぐんと減ります。
今のままの15㎝水槽での飼育を続けると、今回の病気が治ってもまた病気になってしまいますので、まずは水槽を大きくして、ろ過をきちんと立ち上げてあげる事が大切です。
餌はアベニーパファーの食いが良い、活きイトメ(イトミミズ)かタマミジンコを与えます。タマミジンコはヤフーオークション等で安く売られています。
食欲が戻りアベニーのお腹が膨れてきたら、普通の餌に戻します。
2022年07月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する
Q:
2日前からショウテデニーが拒食になり隔離したところヒレに白いモヤモヤみたいなカビみたのがついて今見るとさらにひどくなってます。応急処置で出来る事あればご教授ください💦
A:
ミズカビ病または、綿かぶり病といわれる症状だと思います。
塩水浴も効果がありますが、ショウテデニィは塩に弱い傾向がありますので薬での治療をお勧めします。
効果がある薬はメチレンブルーやマラカイトグリーンが主成分の薬です。私のところでは主にアグテンを使用しています。
治療は水槽では行わず、エアレーションした10㍑バケツに病魚を隔離してカルキ抜きした水道水に水合わせし、毎日の水交換(全換水)を行うほうが効果的です。
また水換えの際には、バケツもお湯で綺麗に洗うと良いです。
この病気は元気な個体には発病せず、ストレスのある個体に発症しやすいため、治っても原因を追究しない限りまた再発してしまいます。
ストレスの原因としては、水質・水温の急変、昼夜の水温差、混泳魚とのトラブル、混泳によるトラブルの外傷などが考えられます。
Q:
現在全長20cm弱のファハカを
90cm水槽のベアタンクで飼育しています。
今朝、普段通りに体調チェックをしているとサーモスタットのセンサー部分が一部、齧られていることに気付きました。
生態的に齧ることは以前から知っていましたが、サイズ的にまだ大丈夫だと思い込んでいたので、焦っています。
オーバーフローにする以外で何か対策はあるのでしょうか。
またコード部分も保護する方法があれば教えていただきたいです。
A:
ヒーターのコード部分にはペット用のコードカバーが使えます。
センサー部分はフグが動かせないよう石組みしたレイアウトの中に隠したり、植木鉢のメッシュパッドと結束バンドを使ってセンサー部分をくるんだりします。
またはセパレーターで隔離した場所にヒーターやサーモスタットのセンサーを入れるという方法もあります。
一番簡単なのは室内のエアコン管理で、水槽内にヒーターやサーモスタットが不要となります。
ここで紹介したのは一例であり、対処方法は他にも沢山ありますので、ご自宅に合った方法を探してみるのもよいと思います。
Q:
ショップではクリルやドラゴンシュリンプを食べさせていたのでクリルを与えています。導入後1週間ほどはクリルをよく食べてお腹も膨れていたのですが、その後水替えをしてからほとんどエサを食べてくれなくなり、週1でクリルを2mm四方ほど食べてくれるだけになりました。
体色も薄いオレンジ→焦げ茶色になったまま戻りません。
ピンセットでクリルを近づけると寄ってはくるのですがスルーされてしまいます。
冷凍アカムシやドラゴンシュリンプを与えてみたのですが食べてくれません。
元々はベアタンクで飼育していたのですが先週、少しでも落ち着けるようにとスドーのボトムサンドを敷いてみたのですが状況は変わりません。
このような場合はどのような対処をすればよいでしょうか?
飼育期間:約1ヶ月
体長:約5㎝
水槽:26-27℃台(空調で管理)
pH:約7.5
水槽の大きさは40㎝水槽(コトブキ レグラス400)
濾過は
・コトブキ:プロフィットフィルターX3(外掛け式のフィルターです)
・水作エイトコアM
です。
・導入2週間後くらいからゾウリムシのようなものが大量発生したので対策でラムズホーン2匹とボルネオプレコ1匹を混泳させています。
水質や水槽外観は別添のとおりです。
A:
水質に異常がみられないので、精神的なものか、ビタミン不足による食欲不振などが考えられます。
まずレイアウトですが、壺はないほうが良いかと思います。(混泳魚との喧嘩防止、食べられることの防止用であれば入れておいても良いのですが)
あと砂の量が少し多いようです。砂に潜ったときに、ミウルスの腹が水槽底に着くくらいの厚さが最適かと思います。
また、お写真を拝見しますと何かのコードが砂に埋まっていますが、もしヒーターを砂に埋めておられるのでしたら仕様上問題がありますので、おやめになったほうが良いです。
どうしても餌を食べないようであれば、まずはメダカやミナミヌマエビなどを一緒に飼育して食べさせます。
メダカやミナミヌマエビには比較的栄養価の高い飼料を与え(おとひめがお勧めです)、間接的に栄養をミウルスにとらせます。
食欲が戻ればメダカやエビを与えるのはやめ、ミウルスにクリルやカーニバルなどの餌付けを再開します。
クリルや人工飼料を与えるときには酸化に十分注意し、開封して1か月経過した餌は与えないようします。
また、クリルを与えるときにはしばらくビタミン液に浸したものを与える事を推奨致します。
人工飼料やクリルの保存方法はこちらをご参照ください。
https://puffersisland.com/tegalog/tegalo...
Q:
自宅で飼育しているテトラオドンファハカなのですがネットなどで見るような画像に比べて体色が変に見えるのですがこれは普通なのでしょうか。
水換えは週に2.3回程度です。具合が悪い感じもなくて元気は元気なんです。しかし皮膚が荒れているのかなと思いまして…
あとはたまにこのように呼吸が荒くなることがあります。これも何かあるのでしょうか?
phはおそらく7〜7.5の間だと思います。水温は27℃です。
A:
体色を見る限り正常範囲かと思います。ファハカは体色がよく変化する種ですので特に問題はないかと思いますが、pHがもう少し高いほうが色も鮮やかに模様もくっきりすると思います。
現在のpHは7.0-7.5とのことですのでそれほど低いとは思いませんが、発色をより良くしたい場合は、ろ過材にサンゴ片を混ぜたり底砂に混ぜたりすることで様子を見られると良いでしょう。
呼吸が荒くなる症状は水面が波立つほどのエアレーションを追加したり、やや強めの水流を水中ポンプで作ってあげることで緩和されると思います。ただ水流を作った場合は水流が滞りフグが休める場所を石組みなどで作ってあげる必要があります。
2022年06月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する
Q:
ファハカを飼育しており、先日より常に右側が下に傾いた状態が続いております。また四隅にくると縦向き(頭が上でほぼ垂直)になります。
転覆病なのかな?と思い、0.5%の塩水浴を行い4~5日経ちますが一向に改善致しません。塩水浴の間は餌はあげておりません。
また、腹部右側(肛門すぐ右側から頭側に3~4センチ)が少し膨らんでいるような気がします。ここの肝臓?が餌のあげすぎて脂肪肝みたいになって傾いているのかな?とも思っておりますが、よく分かっていません。
今のところ塩水浴以外にしてあげられる事がわからなくて困っております。
何かしてあげられることはあるでしょうか?また、これはどういった病気なのでしょうか?
1.飼育期間は1年足らず、飼い始めた時は4cm程でしたが今は32~3cmほどあります。
2.右側のお腹が膨らんでいるように思いますが、他は特に異常はなさそうです。
3.phは6.0辺りでほぼ安定しています。アンモニア、硝酸、亜硝酸は測定しておりません。
4.60cm水槽、ベアタンク、ロカボーイ1つのみです。
5.水温は26~28度(ヒーター入れてますが、最近は暑いので水温が上がり気味です。)
水替えは成長期は月5~6回(キャットをメインにあげていたので、水汚れとフンがすごくて多めに変えていました。)
今は月3~4回です。いずれも50%~60%ぐらいの量を変えてます。
6.コトブキの上部フィルター(トリプルボックス、珊瑚の炉材を追加してます。)、ロカボーイ
7.単独飼育です。
成長期はキャットやビッグキャットを中心に冷凍エビや冷凍アサリを1日2回。多い時はビッグキャット10粒以上食べてました。
30cmを越えてからははビッグキャット2~3粒or冷凍アサリ2~3粒を1日1回。
やはり食べさせすぎによるものでしょうか?今書いててもお腹いっぱい餌をあげすぎてたかも…と思っています。
また、水槽がちょっと狭い気もしていますがそれも関係ありますでしょうか?ご回答よろしくお願い致します。
A:
状態から察するに転覆病か、もしくは水槽が狭く十分運動が出来ていない状態で成長したため体のバランスが取れないのではないかと思います。
ファハカにとってはpHがやや低いので、pH7.0-8.0くらいに調整してあげてみて下さい。またそのサイズになりますと、90㎝水槽(奥行き45㎝出来れば60㎝推奨)を使いストレスにならない程度に水中ポンプを使って水流を作ってあげたほうが良いかと思います。
もし環境を整えてあげても治らない場合は転覆病が考えられますので、脂質の多い人工飼料を与えるのは控え、エビやイカなど低脂質の餌をビタミン液などに浸して少量与えます。
それで体のバランスが上手く整うようになるか様子を伺います。
また体を潜り込ませて支えるための岩場や流木、しっかりとした水草などを設置してあげるとよいと思います。
Q:
hello~I have a question. Are there two species in the fahaka puffer, rudolfianus and strigosus?
こんにちは。質問です。ファハカには、rudolfianusとstrigosusの2種があるのでしょうか?
A:
The fahaka are divided into groups of lineatus and two subspecies rudolfianus and strigosus.
Rudolfianus is a small fahaka that inhabits Lake Turkana (Salt Lake) in Kenya. It is said to be less than 10 cm in length. It is characterized by the presence of several red spots.
The strigosus is a species with a different band pattern that inhabits the Niger River. It is characterized by a yellow line pattern that is narrower than that of the normal fahaka.
fahakaは、lineatusと2種の亜種rudolfianusとstrigosusのグループに分けられます。
rudolfianusは、ケニアのトゥルカナ湖(塩湖)に生息する小型のfahakaです。体長は10㎝未満といわれています。いくつもの赤いスポットがあるのもこの種の特徴です。
strigosusは、ニジェール川に生息するバンドの模様が異なる種です。黄色いラインの模様が通常のfahakaより細いのが特徴です。
Q:
ズバッティかミウスルを飼育しようと考えています。体長はどちらも4-6㎝ほどです。
現在、水槽の立ち上げを行っているのですが水温はどのくらいまで許容範囲なのでしょうか?教えて下さい。
今のところ28-29℃で水温を設定しています。
(ヒーターは26℃キープのものを使用)
白点病防止だと28-30℃くらいが良いと聞いたことがありますが個体にとって負担であるならばファンを使って水温を下げようと考えています。
A:
スバッティもミウルスも川の本流に生息する種ですので、現地での水温は24℃前後だと思われます。
理想水温は26-27℃(エアコン管理しないと難しいと思います)、28-29℃だと飼えない事はないですがストレスになり成長不良、食欲減退、寿命や繁殖に影響が出ることがあります。
白点病の発生は昼夜の温度差も関係しており、その変化が激しいと白点病になりやすいです。白点病を出さずに飼育するには昼夜の水温の温度差を出来るだけ少なくすることが大切です。
1日の温度変化を季節ごとに調べて水温が多少高くても一定の水温になる調整が出来れば白点病にはなりにくいと思います。
Q:
現在家で飼育しているテトラオドンファハカの病気がなかなか治りません。左側の胸びれに多く出ていて、右側にも増えつつある感じです。白点病の治療を開始したのが2月の終わりで現在までこのような状態です。温度も30度まで上げています。定期的に換水と薬浴もしています。食欲が落ちたことは一度もありません。気のせいかもしれませんが白点病の位置が変わらないような気がします。点の数も日に日に少しづつ増えてる感じです。
A:
お写真を拝見したところ、この鰭に付いた白い点は白点病ではありません。見た目は良くないですが、これが原因で悪くなるといった症状でもありませんので放置しておいて構いません。
原因は薬を使ったことのある個体、また生後2年以上経過したアフリカの淡水フグ全般に見られる現象です。
治療方法は現在の段階ではわかりませんが、私のところでは何もせずに普段通りに接しています。
またこのような白い点が鰭に現れる個体もいれば、全く現れない個体もいます。
※今回の症例では白点病ではないと思われますが、鰭にも白点病が出る場合はありますので見極めが大切です。
うちのショウテデニィにも同様の個体はいます。アグテンで白点治療後にこのような鰭になりました。
Q:
諸用があり、半日家を空けなければいけなくなりました。留守の間、水槽の照明は点けっぱなしでも大丈夫なのでしょうか?普段は夜は消して真っ暗になるようにしています。
A:
今回は半日という短期間ですのでどうしてもということはないのですが、今後のために出来るだけ生体にストレスを与えないように照明時間は一定にしたほうが良いかも知れません。
規則正しい照明のON/OFFはフグの1日のバイオリズムには必要。照明時間が不規則ですと体調を崩したり繁殖にも影響する場合があります。
私は15分置きにON/OFF出来る高機能のコンセントタイマーを使っています。値段は1,000円以下ですのでそれほど高くないのが良いです。
諸用があり、半日家を空けなければいけなくなりました。留守の間、水槽の照明は点けっぱなしでも大丈夫なのでしょうか?普段は夜は消して真っ暗になるようにしています。
A:
今回は半日という短期間ですのでどうしてもということはないのですが、今後のために出来るだけ生体にストレスを与えないように照明時間は一定にしたほうが良いかも知れません。
規則正しい照明のON/OFFはフグの1日のバイオリズムには必要。照明時間が不規則ですと体調を崩したり繁殖にも影響する場合があります。
私は15分置きにON/OFF出来る高機能のコンセントタイマーを使っています。値段は1,000円以下ですのでそれほど高くないのが良いです。
Q:
先日、パオバイレイを購入させていただいてから、ジャンプ行動が頻繁です。
アクリル板をして飛び出しを防いでいますが、5センチは余裕で飛び板に体当たりします。
ストレスでしょうか?驚かしたり、照明をあてたり、カメラで執拗に撮影することもありません。
環境としては
60センチスリム水槽をパーテーションで区切り、その一室にお迎えしています。
ファハカベビー3センチ/バイレイ/ミウルスベビー3センチ
ベアタンクです。隠れられるようにアヌビアスを沈めています。普段はその後ろに隠れています。
お腹が空くとゆっくり上下に泳ぎます。餌もカーニバルをよく食べ食欲あります。
ほとんど動かないとの情報もあったので、心配しています。
何が原因で、どう改善するべきでしょうか?
A:
バイレイはパオ属の中でも特に飛び出し事故の多いフグになります。
驚かなくても飛ぶときもありますが、やはり人影や音、他の魚に驚いたりして飛び出す事がありますので、バイレイが落ち着ける環境を作ってあげる事が大切です。
・適した水質(pH8.0以上の弱アルカリの水質)
・隠れられる岩穴
・単独飼育
などがバイレイを安定して飼育できる必須条件です。
岩穴はすっぽり体が収まり広すぎず狭すぎずが良いです。
成長とともに岩穴のサイズも大きくしていきます。
また、基本的にはじっとしているフグではありますが、給餌の時間に隠れ場所から出て来ておねだり行動(上下に泳ぐ等)をすることは正常ですのでご安心ください。
2022年05月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する
Q:
チベット産ブラインシュリンプの孵化のコツを教えてください。
https://puffersisland.com/cart/goodsprev...
A:
通常のブラインシュリンプより40%ほど大きなブラインシュリンプです。
チベットの標高のある場所で卵が採取されています。
塩分は2.5%-3.0%ほど
3%の塩分は1㍑約30gの塩になります。(1㍑10gでも孵化を確認)
必ず食塩ではなく人工海水の元を使います。
理由はpHに関係しており、ブラインが孵化に必要なpHは7.5-8.5の弱アルカリになります。
人工海水の元はpH調整剤が入っており、ブラインの孵化に必要なpH値にしてくれます。
27℃-30℃の水温で24時間で孵化します。ただし水温が低いと孵化時間が遅くなります。
水温が低い時にはヒーターパネルなどを使って温めます。
照明は孵化のトリガーになります。照明を使わないと孵化率が悪くなります。
参考例
Q:
アベニーパファーを1匹、他の魚と一緒に飼っています。2年くらいは何もなかったのですが、気がつくと顎に赤い吹き出物のような腫れがボッコリできていてだんだん目立つようになりました。まだ痩せたりはしていないのですが泳ぎが以前よりだいぶゆっくりになっている感じです。餌は食べたり食べなかったりです。治療法はあるのでしょうか。餌は1日1回冷凍アカムシ(クリーン赤虫ミニキューブ1つで全部の魚分)のみですが、ときどき別水槽で育てているレッドラムズホーンを水槽に投入しておやつにしています。
飼育期間:約2年
病気の症状:顎の右下に赤い吹き出物がボッコリ出ている
pH:6.8くらい
アンモニア、硝酸、亜硝酸の値:テトラテストで異常なし
水槽の大きさ:30×30センチキューブ 約25リットル
水温、水換えの頻度と量:水温28度 週1で8リットル程水換え
使っている濾過器の種類:ラクラクパワーフィルター L
混泳魚の有無:バジスバジス4匹、ラミーノーズ3匹、
ヤマトヌマエビ6匹、コリドラスハブロースス2匹
A:
アベニーパファーの顎下に出来る赤い腫瘍のような症状は以前から確認されており、どの個体も同じ位置に出来るようです。
寄生虫によるものか細菌によるものか原因は不明で、残念ながら治療方法は確立しておらず、急死はしないのでそのまま飼育を続けるしかありません。
稀に悪化すると水ぶくれのように膨らみ、そうなると徐々に体力を奪われ死んでしまいます。
治療しなくても治ったという報告もありますので、水槽を出来るだけ綺麗に維持して経過を見守ってあげて下さい。
Q:
こんにちは、淡水フグの消化不良についてお聞きしたいです。
うちのムブが少し前に体調を崩し拒食気味になっていました。(水底で具合悪そうにフラフラしているような状態)
現在は以前とほぼ変わらない様子ですが、糞の色が透明でしたので少し調べてみたら消化不良や内臓疾患などの症状のようです。
このような症状が出たことはありますか?またその場合はどうしていますか?
ごはんは冷凍エビのみを与えています。
1.飼育期間
5ヶ月
2.病気の症状
透明な糞
以前より少しだけ具合悪そうに見える
3.pH、アンモニア、硝酸、亜硝酸の値
8前後 アンモニア等は異常無し
4.水槽の大きさ
90cm
5.水温、水換えの頻度と量
28℃、週1、7割ほど
6.使っている濾過器の種類
外部フィルター(エーハイム2275)
7.混泳魚の有無
スジエビが3匹
A:
透明の糞というのは短い写真のような糞でしょうか?
それとも長く粘着性のある糞でしょうか?
後者の場合はお気の毒ですが立て直しが艱難なため、治療法が思いつきません。
前者の場合は元気な時でも出す糞ですが、ストレス、寄生虫、消化不良などで発生します。
ムブ飼育時の水温に28℃はやや高すぎてストレスになりますので、とりあえず理想である25℃前後になるように改善されることをお勧めします。その際は水を一気に変えずに、毎日1℃単位で水温を徐々に下げて様子を見てあげてください。
原因が寄生虫の場合は、虫下しであるカイニンソウ(マクリ)という海藻を使用する手があります。漢方薬局等、ネットの通販でも売っていることがありますので探してみて下さい。冷凍のエビや貝の中に仕込んで与えると効果的です。
Q1:
1週間ほど前に迎えたスバッティですが、昨日まではすっかり慣れていて、愛嬌たっぷりでした。ところで昨日は川岸で採取してきた中・小石を10分以上に沸騰消毒してから水槽に追加投入しました。今朝見てみたらスバッティの呼吸が今まで見たことがなかった速い呼吸になってます。
慌ててテトラの6in1とpH試薬で測ってみたところ、水質はすべて許容範囲内、pHは7-7.5の間でしたが、念の為に4分の1の水換えとともに糞を吸い出しました。
環境は小型外部フィルターを使った450*200*230のスリムタイプ水槽26℃での単独飼育。流量を1番小さいくしたエーハイムコンパクトオン300で水流も作ってます。
一応動画もありますが、スマホからアップできるとこを見つかりませんでした…
果たしてこれは環境変化にはまだ慣れておらず、これから慣れてくるパターンですか?それとも追加投入した川岸の石がやっぱダメで取り出した方がいいですか?
A1:
その後、スバッティの様子はいかがでしょうか?
恐らくレイアウトの変更によるストレスで一時的に過呼吸になっているのではないかと思います。
ただし、石によっては水質を弱酸性に傾けるものもありますので、メコン川産のフグを飼うときには注意です。
(入れてすぐには水質は変化しないため、直後の水質検査ではわからない場合があります)
またpHが少し低いのでサンゴの量をもっと増やすと良いと思います。
極端な話ですが、現在の砂をすべて珊瑚砂に換えても良いぐらいですね。
スバッティの飼育にはph8.0ぐらいが最適ですので、現在の値ですと少し低いようです。
------------------------------------------------------------------------------
(その後のご報告)
Q2:
先日スバッティの過呼吸についてお問い合わせさせていただいたものです、ご返答ありがとうございました。
その後は改善する様子がなかったので、昨日牡蠣殻を入れることにしました。ついでにフィルターのシャワーパイプをノーマル(オーバフローパイプ?)パイプに変えました。
ところで昨夜には症状が落ち着いてきた感じがしてまして、今朝PHを計ってみたら8.0くらいまで上昇し、スバッティもまだ少しはあはあ言ってますが、だいぶ治りました。
明るめの低床使ってるから色飛びなのかなと思ってた体色も濃くなり、特徴のVのマークも鮮明になってきました。
果たして原因は一体、何でしたでしょうか。
また、餌についてですが、人工餌をなかなか食べてくれなさそうなので(キャットを吐き出し、それ以後は口にしない。カーニバルは無視)、これからも餌として、クリルだけで行けますか?
今回も長文になってしまい、すいません!
よろしくお願いします。
A2:
おそらく急激な環境の変化が起こしたショック(ストレス)による症状だと思います。
思い当たるのは、急なレイアウトの変更に驚いたこと、水質(pH)の変化によるストレスです。
もし私が新たなレイアウトに変更する場合、新規にレイアウトした水槽を別に立ち上げ、水質と水温が同じになったときにフグを手際よく移動させます。
この方法が一番生体にストレスをかけず、スムーズに移行ができる方法だと思います。
餌はクリルだけでも大丈夫ですが、古くなったクリルは酸化するため注意が必要です。またクリルは、ビタミン液に浸してから与える事をおすすめします。
Q:
ショウテデニィの餌は、本当に人工飼料だけでいいですか?近くに熱帯魚屋さんがいないため赤虫は無理ですが、海水フグと同じようにクリルを与えたらどうでしょうか。
A:
含有成分が優れているものなら人工飼料のみでも問題はないと考えます。
ただアカムシのみの給餌となりますとショウテデニィの健康維持に必要な栄養素(特にDHA)やビタミンが含まれていないため、過呼吸になり突然死するケースがみられます。
うちで推奨しているショウテデニィの人工飼料はおとひめS2です。栄養成分がショウテデニィの長期飼育に向いているためです。
主成分はクリルと同じオキアミ、それに色んな栄養、タウリン、ビタミンなどがプラスされています。
ですので加えてクリルを与える必要がありません。クリルは加工する際、ショウテデニィに必要な栄養成分をすべて失っていますので、出来るだけ与えない事を推奨します。またクリル等嗜好性の高い餌を与えてしまいますと、せっかく食べている人工飼料を食べなくなってしまうこともありますのでご注意ください。
ただし人工飼料の栄養の一部は空気に触れたり光などで酸化しやすいので、開封して1か月以上経過したものを与える事はあまりおすすめ出来ません。詳しくは人工飼料の保存方法をご参照ください。
2022年03月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する
Q:
ショウテデニー2匹がうちの水槽に来てから、かなりの時間水槽内の隅っこでじっとしていて泳ぐ姿が見せません。そういうものでしょうか?
環境は水温は27度に設定
淡水カレイ3匹と45センチ水槽で混泳させてて、エサはついてきたおとひめを食べてくれず、淡水カレイと一緒に冷凍アカムシを食べさせてます
また今日の朝、透明のつぶつぶが水槽底の方にいくつかあり、これは卵なのでしょうか?
長文になり申し訳ありません。ショウテデニーが元気に泳ぐ姿がみたいのですがなにかアドバイスいただけたら幸いです。
1、飼育期間は5日ほど
2、ショウテデニー2匹とも泳ぎ回らず水槽の底でじっとしていることが多いです
。夜中に少し泳いでいる姿は確認したことあります。
3、測る道具をもっていなくて、わからないです。すいませんです。
4、水槽サイズ40センチ×30センチ×32センチ
5、水温は27度 水替えはショウテデニーを入れる10日前に水槽を立ち上げたため、2日に一回5分の1程度水替えしております
ライトは日中付けて夜は消してます。ご飯はおとひめに反応してくれず、冷凍アカムシを夜一度与えてます。一度吸い込んで吐き出しまた吸い込む感じで少量食べている感じです。同居してる淡水カレイは元気にしているのでショウテデニーたちが心配です。
6、外部フィルター エーハイム2004
7、パプアニューギニア淡水カレイ3匹とショウテデニー2匹
A:
情報をお寄せいただいたのですが、一番肝心な水質についてが不明ということで、明確な回答ができない状況です。解決のためには、基本的な水質検査薬 を購入していただいてpHの値と亜硝酸塩(NO2)や硝酸塩(NO3)の値を調べていただく必要があります。ご相談のような症状(じっとしている、元気がない、食欲がない)ですと、水質(pH)が適合していない、亜硝酸塩等の値が高い可能性が高いです。
また、まだお届けして4日ですので環境に不慣れな可能性もあります。最初にヤフオクの通信欄でお知らせしましたリンク先(ショウテデニィ幼魚の管理方法)でご案内しましたように、できれば最初から水槽に入れてしまうのではなく水槽にくっ付けたサテライト(スドー) に入れてあげて、馴れるまではそちらで管理をしていただくことが本来はベストだと思います。理由もリンク先で説明しておりますが、いきなり広い水槽に入れてしまうと給餌がうまくできない場合が多いためです。また、初めての輸送での疲れとストレスと絶食による空腹で、到着時のフグはへとへとの極限状態に陥っていることが多いです。(稀に動じないタフな個体もいますが)
広く見慣れない水槽にいきなり入れてしまうと、まず身の置き所がないのと危険がないかどうかわからない不安に苛まれます。さらに先住の見慣れない魚がいることでさらに恐怖心を抱くことも多いです。
こういったストレスから到着後数日は餌を食べてくれない場合もありますが落ち着くと食べますので、まずはサテライトに入れて最小限のお世話のみをしてそっとしておいてあげてほしいのです。少量の餌を入れて、しばらくして食べていなかったら残飯をスポイトで吸い出すだけで、あとはあまり見ないようにして放っておいてあげます。そうして「ここは危なくないんだ」とわかってくれたら、安心して餌も食べてくれるようになります。また基本的に魚類は一週間ぐらい食べなくとも平気ですので、無理に他の餌をあげてしまわず食べるまで根気よく人工飼料を与えてください。アカムシや他のご馳走を与えてしまうと、せっかく餌付いていた人工飼料を食べてくれなくなることもありますので…。
ともかく、まずは水質的な問題があるかどうかを見極めるために水質検査をお勧め致します。
Q:
今売られているショウテデニィ(4-6㎝)を購入したいと考えているのですが、フグの飼育経験が全くありません。良いお迎え方法などコツがあれば教えてください。
A:
広い水槽に入れる前に、まずは他種との混泳はさせず、ショウテデニィだけをサテライトなどの隔離ケースに入れることをお勧めします。狭い空間だとどれだけの餌を食べ、また残したかを飼い主が把握しやすいからです。そうすることによって、1日、1回の餌にどれくらいの量が必要なのかを把握できるからです。適切な餌の量を知る事は重要です。大きな水槽に入れた後では、それが把握しにくいのです。
また、ショウテデニィの個々の性格を観察しやすいことも美点です。しばらく観察してみて、個体の性格(大人しいのか、臆病なのか、人懐っこいのか、苛めはしないのか)を理解する事も大切です。馴れて餌の量や性格を把握した個体から、大きな水槽に移動すると管理がしやすいでしょう。
◆関連リンク◆
ショウテデニィ幼魚の飼育方法
0016
Q:
飼育の注意点としては①サンゴ砂等を入れてアルカリ性の水にする②水換えを頻繁に行う。ですかね?それ以外として水流は強い方が良いとかありますか?またご飯はカーニバルだけの単食で大丈夫でしょうか?
A:
バイレイの運動能力は低く(あまり動かない)、狭い場所を好むことからブリードしたバイレイはペン立ての中で飼育されていました。
お互い齧りあって殺しあうこともあるので単独飼育は必須です。
いきなり広い水槽に放つよりは、まずしばらくの間はサテライトなど隔離容器に入れて管理する事をおすすめします。
サテライトには水草や土管などを入れておくと、より落ち着くと思います。
成長してサテライトに入りきらなくなるまで管理し、その後ようやく水槽へ移動させると良いと思います。
バイレイが入る込む巣穴は、成長に合わせて大きくしていきます。
12㎝を越えるまでに最低でも3回くらいはサイズに合わせて交換してあげて下さい。
水流はあったほうがよいですが、淀みを作ることは必須です。特に寝たり休む場所には水流がほとんどない状態が望ましいです。
水質は弱アルカリ性を維持するために写真の様にサンゴ砂を入れて置くことを推奨します。またサンゴ片をろ過材として使用するのも良いと思います。
餌は開封して1か月以上経過していなければ、カーニバル単食でも大丈夫です。人工飼料は日に日に酸化していきますので開封したものは真空パックをして保存し、1か月で使い切る分だけ出してバイレイに与えて下さい。
Q:
先日購入しました5匹はいずれの個体も5㎝~6㎝程度になってきました。
最近メスと思しき個体の腹部が張ってきたように思います。
オスと思われる個体達は痩せてはいないもののスリムです。
威嚇時にはオスメス共にやや膨れたような状態になっているので判断が難しいのですが、抱卵しているメスの特徴を教えていただけませんでしょうか?
またチークスポットが黒いことからオスと思っている個体にもやや腹部が張っている個体がいます。餌の与えすぎでなければよいのですが。
ちなみに餌は1日2回で9:00(おとひめ)、15:00(冷凍アカムシ+フィッシュタミン)。おとひめについては食べ残しが出るまで与えています。その他、同居している極火蝦をたまに食べているようです。
A:
抱卵した個体はスリム体型でもお腹の膨らみだけが目立って来るのですが(掲載画像のような感じで、スリムでも腹部だけがなだらかに膨らんできます)、もし太り気味の個体の場合は判別が難しいことがあります。
成長期のフグの場合は食べ残しが出るぐらい餌を与えて正解なのですが、体長5~6㎝にもなりましたらそろそろ成魚に近くなってきていますので、餌量の制限が必要になって来ます。
理想体型であれば問題ないのですが、もし少し太り気味と思われる場合は、少し物足りないぐらいに、食べ残さない程度の量に減らされてみると良いかと思います。
一度目におとひめ、二度目にアカムシ+フィッシュタミンという食餌内容は理想的ですね。
抱卵している2個体のメスの写真です
Q:
Q&A0078:馴れていないファハカの給餌方法にてファハカへの給餌について相談させていただいた者です。
その際には丁寧なご回答、誠にありがとうございました。
拙宅のファハカの個性や餌の好き嫌いなど理解、および私やファハカの慣れなども影響してか、その後状況は急速に改善しました。
現在では以前のようにおびえている感じもなくなり、空腹時には私を見かけると寄ってきてくれるようになりました。
ピンセットからの給餌も積極的に食べに来てくれるので安堵感と喜びが交々というところです。
さて、今回ご相談したいのは適切な給餌量です。
現在拙宅のファハカは以前ご相談した際よりもかなり成長し、全長12~13cm程度です。
日中夜間ともにあまり泳ぎ回ることもなく、お気に入りと思われる場所(ストレーナの下)でじっとしていることが多いです。
そのような現状にあって、現在主に給餌しているのが以下のものです。
・冷凍川エビ尾部(解凍):2~3cm、直径1cm行かない程度のもの1つ
・冷凍イカ切り身(解凍):2~3cm、幅5mm程度のもの2~3つ
・おとひめEP3:5粒~6粒
・カーニバル:5本~6本
上記のうち1つを1回に、1日2回組み合わせて与えています。
※ 例:朝に冷凍川エビ、夜にカーニバル5本、など
食べ終わった後でもファハカは餌を待ち構えている状況ですが、見た目にだいぶおなかが膨れているのでこれぐらいにしています。
ただ、この量が多いのか少ないのか、または適切なのかがわかりません。
現状明らかに太っている・痩せているという感じはありません。
そしてまだ成長途中であることもあり変に給餌制限をしない方が良いとも思いつつ、一方で与えすぎも毒である認識です。
つきましては、どの程度の量が適切かについてのご意見やご指摘をいただければ幸いと思い上記お伺いできればと考えております。
度々のご相談となり誠に恐れ入りますが、ご知見拝借できますと幸いです。
よろしくお願いいたします。
A:
現在与えられている餌は栄養素のバランスが優れており良好かと思います。
成長期に於いては仰る通りで、体長40㎝を越える頃までは給餌制限の必要はないかと思います。
現在お使いの水槽サイズがわからないのですが、もし運動量が足りないようでしたら、90x45x45cmくらいの水槽に移行してあげたほうが良いかも知れません。
毎分20リットルくらいの水中ポンプで水流を作り、寝場所として水流が緩和される岩で作った穴があるとよいと思います。
Q:
ブロンズパファーを5匹全て仕切りありで飼育しています。
1 1年以上
2 夜中にその仕切りがズレていて2匹が混泳状態となり、
そのうちの1匹がボロボロになってしまいました。
状態としては、鰭が全体的に半分ほど無くなり、体には
噛み傷が沢山あります。
3 測っておりません…
4 60cm規格
5 24度
6 上部フィルター
7 5匹のブロンズパファーで1匹ずつの仕切りあり
治療法が分からないので教えて頂きたいです。
別の水槽に隔離はしむしたが餌も食べない状態です。
A:
噛まれた個体は精神的にも落ち込んでいると思いますので、鰭が治るまで隔離して様子を見てあげると良いかと思います。
隔離は同じ水槽でサテライト、隔離ケースなどを用いると良いと思います。
傷にカビが見られるようでしたら、薬浴をお勧めいたします。バケツなどに隔離し、治るまで毎日水を交換して管理します。
Q:
昨年の12月からドゥボイシーを飼育しています。
餌は冷凍アサリや冷凍エビがメインでレッドラムズホーン、クリルを補助として与えていました。アサリやエビを与えるときにはビタミン剤をかけています。
三日前から餌を食べなくなり、体を斜めにして水槽の底に横たわっています。茶褐色だった色は、黒に近い茶色になっています。
phは6.5、アンモニア、亜硝酸塩も問題ありません。
水槽は7エムを仕切って使っています。
水温は28℃、水換えは週に一回、4分の1程度です。
濾過はエーハイムの外部フィルターを使っています。
混泳魚はいませんが、仕切った反対側にはショウテデニーがいます。ショウテデニーは元気で餌食いも問題ありません。
時々、ドゥボイシーが泳ごうとはするのですが、体がうまく動かないようです。背中に肌荒れのようなものが見えるときもあります。
現在は、水を4分の3程度を換えて様子を見ています。
どのように対処していけばよいかご教授をお願いします。
A:
ショウテデニィ、ドゥボイシィなどのアフリカの淡水フグの拒食は、栄養不足(特にDHAの不足)が原因で起こる場合がもっとも多く、立て直しはかなり厄介です。
拒食予防対策としては、DHAの欠乏によって起こる拒食や過呼吸が発生する前に、DHAが豊富に含まれる海水魚用の人工飼料を与える。DHAを多く含んだ生餌(スジエビ、サクラエビ)を与える等の方法があります。
他の淡水フグの拒食とは原因が異なるため、通常の拒食治療とは異なった治療法が必要となります。
もしイトミミズを食べるのであれば、DHAサプリを添加した水にイトミミズを8時間漬けこんだものを食べさせます。ただし、そのまま水槽に投入すると水が汚れるため、与える前に油まみれになったイトミミズを軽く洗浄してから与えます。
拒食して餌を受け付けない場合は、強制給餌方法を行います。強制給餌はフグにとってかなりの負担であり、逆にストレスで死んでしまう場合もあります。また嫌がって手に噛みつく恐れもありますので注意が必要です。
餌は、エビや貝・人工飼料などをすり潰しペースト状にしたものに、DHAサプリから抽出した油を多めに垂らし、注射器とチューブを使って口から胃袋に通し流し込みます。ただし最後の手段ですので、熟慮のうえ、自己責任下で行ってください。
もっとも良いことは、あくまで拒食に陥らせないことですので普段から栄養管理にはお気を付けください。
Q:
人工飼料を長期保存するための良い方法を教えてください。
A:
開封した人工飼料は基本的には1か月以内に使い切るのが理想的です。
使い切れない分は、一時的な保存方法としてフードフレッシュバッグなどを一緒に入れておくと尚良いです。
ただ、保存が長期間になる場合は、フードフレッシュバッグよりもっと酸素を抜き真空に近い状態に出来る真空保存容器のご使用を強くおすすめします。
詰め替えた保存用餌は冷暗所に置いておけば、鮮度を保てます。
開封したまま使うと大切な栄養素(ビタミン、DHA)は酸化し、どんどん抜けていきます。
酸化した人工飼料は与えたフグの病気の原因にもなります。
また、容器から出して使い切りの場合でも、アルミのジップロックに入れてご使用されることをお勧めします。
アルミは湿気を防ぎ酸素を遮断してくれる特性がありますので、ビニール袋とは段違いです。
紹介した保存方法の容器内に、人工飼料と一緒に脱酸素剤を入れておくとより保存効果が増します。
2022年02月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する
Q:
お世話になっております。1月末にショウテデニィを5匹お譲りいただいた者です。
みんな元気で(時々小競り合いしてますが)、餌喰いも良く、購入したおとひめと、バイブラバイツをよく食べています。
うち1匹だけやたらと体色が濃く、流木の影に隠れている時は保護色のためか、全身苔むした様な体色に変化しています。人を見て前に出てきたり、餌を食べる時も苔色のままなのですが、これはストレスや水質の問題なのでしょうか?5匹のうち、1匹だけが深い緑で、スポットも出ています。体調不良か、はたまた個性なのか気になっております。
この様なケースは見受けられますでしょうか?よろしくお願いいたします。
A:
お写真を拝見しました。外傷も見受けられず、食欲もあり痩せてもいませんので、他に気になる症状がなければ現段階では特に心配はないかと思います。
我が家のショウテデニィたちの中にも同じように黒くなっている個体はいます。また体色も模様が不鮮明なもの、全体的に濃いもの、部分的にくっきりしているものなど千差万別です。
ただストレスを感じると黒くなる場合がありますので、よく観察してみて、もしも虐められているようであれば隔離をおすすめします。
気を付けないといけないのは、体色が気になるだけで元気な場合です。隔離などで急に環境が変化したり、人間が手を加えてしまうことで逆にストレスを与えてしまうケースもあります。
また、過呼吸が起こっている場合は早急に対処が必要です。放っておけば餌を受け付けなくなり、スポットだけがくっきりと黒ずんで濃く目立ってきて、手の施しようがなくなってしまいます。
(下記のご質問のような症例の場合)
Q&A0041:ショウテデニィの拒食と過呼吸の対策
Q:
ボルネオアカメフグですが、皆歯が結構伸びてきた様に思います。そのため、アカムシが挟まったり、おとひめも崩れてからでないと食べにくそうです。何か対応を取った方がよろしいですか?
A:
歯切りは本来、伸び過ぎた歯が原因で口を大きく開けても歯が口の穴を防いでしまい、餌を食べたくても食べられない状態になる前に行う治療です。昨今は歯切りという言葉だけが先走りしてしまい、不必要な歯切りで却ってフグを弱らせたり落としてしまったりというケースも見られます。ネットで検索しても実に9割は切る不要のないフグの歯を、治療と称して切ってしまっているものでした。
また、家庭で行う歯切りは養殖のフグの歯切りとはまったく異なる意味合いになります。あちらは仲間のフグの鰭や肉を齧らせないための防止策であり、餌が食べられなくなってやっているわけではないのでご注意下さい。
歯切りが必要なフグの写真をいくつか紹介したいと思います。
歯が伸びる傾向のあるフグの種類は大体決まっていて、レッドテールアカメフグ、南米淡水フグ、ブロンズパファーの3種です。
もし歯切りが必要な場合は次の動画を参照ください。
歯切りに使っている道具はプラモデル用のニッパーになります。
歯の伸び過ぎを防ぐには、齧るための貝やサンゴ片を入れておくと効果がある場合があります。
ただし貝は食べられてしまうので餌のつもりでお入れください。
また歯が伸びる個体は、一度切ってもまたすぐに伸びる傾向があります。
Q:
バイレイの稚魚が餌(冷凍赤虫)をあまり食べなくなり1日の殆ど隠れていてたまに出てくると上下に機敏に行ったり来たりする様になりました。
終わるとまた急いで隠れるという感じです。
2日前までは餌もモリモリ食べよく泳ぎ元気いっぱいで何も問題はなかったです(ショウデテニーはとても愛嬌があり元気いっぱいです)
バイレイがそうなったのは私に原因があると思います。
というのは、ケータイカメラで20秒程動画撮影をした直後に肌色が黒ずみ私を見ると怯える?ようになった気がします。
それから隠れるようになり、餌も私と目が合うと食べるのをやめて離れると少し食べるという感じです。
食い付きはわるいです。
また元気な姿に戻るには焦らずなるべくストレスを与えぬようにしながら時間を掛けるしか無いのでしょうか?
何かアドバイスがございましたら是非よろしくお願い致します。
A:
仰る通り撮影によって驚き、一時的な人間不信に陥ってしまっているようですね。焦らず時間をかけて安心してもらい、信頼を取り戻してあげるしかないと思います。
とはいえ、どうしても可愛らしい姿は撮影したくなるものです。
カメラに慣れさせるには、毎度の給餌の際にカメラをわざと片手に持つなどフグに見せるようにして、餌(楽しみ)=カメラとインプットしてあげるのも有効です。
ビデオ撮影したい場合は、いつも三脚などでフグから見える位置にセットして置くのも良いですね。
ただ、今現在は怯えた状態だと思いますので、まずはそっとしておいてあげてください。
普段の様子に戻ったら、撮影機材に徐々に慣れさせることもできると思います。