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Q:
ボルネオアカメフグですが、皆歯が結構伸びてきた様に思います。そのため、アカムシが挟まったり、おとひめも崩れてからでないと食べにくそうです。何か対応を取った方がよろしいですか?
A:
歯切りは本来、伸び過ぎた歯が原因で口を大きく開けても歯が口の穴を防いでしまい、餌を食べたくても食べられない状態になる前に行う治療です。
昨今は歯切りという言葉だけが先走りしてしまい、不必要な歯切りで却ってフグを弱らせたり落としてしまったりというケースも見られます。
ネットで検索しても実に9割は切る不要のないフグの歯を、治療と称して切ってしまっているものでした。
また、家庭で行う歯切りは養殖のフグの歯切りとはまったく異なる意味合いになります。あちらは仲間のフグの鰭や肉を齧らせないための防止策であり、餌が食べられなくなってやっているわけではないのでご注意下さい。
歯切りが必要なフグの写真をいくつか紹介したいと思います。




歯が伸びる傾向のあるフグの種類は大体決まっていて、レッドテールアカメフグ、南米淡水フグ、ブロンズパファーの3種です。
もし歯切りが必要な場合は次の動画を参照ください。
歯の伸び過ぎを防ぐには、齧るための貝やサンゴ片を入れておくと効果がある場合があります。
ただし貝は食べられてしまうので餌のつもりでお入れください。
また歯が伸びる個体は、一度切ってもまたすぐに伸びる傾向があります。

Q:
ボルネオアカメフグの水槽に入れられるコケ取り生体はいますでしょうか?プレコなど入れるとカジられてしまいますか?
A:
ボルネオアカメフグは魚食性が薄く滅多に魚を襲うことはありません。ただ甲殻類や貝類は好物なので混泳には不向きです。
今までに、バンブルビーゴビー、タイガープレコ、ダーターテトラ、サイアミーズフライングフォックス、グッピーなどと混泳させてみましたが、特に問題なく混泳出来ました。
うちでは現在は残飯処理係としてサイアミーズフライングフォックスと同居させていますが、魚類でコケ取り名人と考えるとプレコが良いかも知れませんね。
ただ、やはりフグですので絶対に襲わないという保証はありません。フグは鋭いカミソリのような歯を持っていますのでもし何かの拍子に噛みつけば、かなりのケガをさせてしまうと思います。
フグと他の魚との混泳は自己責任でお願いします。

Q:
ボルネオアカメフグの生息地の情報を教えてください。
A:
ボルネオアカメフグは、ボルネオ島、サラワク州の固有種です。
大きな河川の河口から50-60kmあたりのジャングルの中を流れる川に生息しています。


川幅は約20mほどで白濁しており、日の当たらない流れの淀んだ木の根付近を好みます。
なぜか同じ川でも日の当たる場所には生息していません。
川の側面は粘土状の土がむき出しになっており、潮の満ち引きの影響を受け水位がかなり変化します。
川の水質は弱アルカリ性ですが、ジャングルの中にある弱酸性の水たまりにも生息しています。
なぜかというと、雨季で水位が上がっているときに川からあふれ出した水はジャングル中に広がり水たまりとなります。
乾季になり水が引いたときにジャングルの中のこうした水たまりに取り残される個体がいるためです。
このような水たまりは落ち葉のタンニンで紅茶色になり、水質は弱酸性となります。
そのような環境に生息しているため、幅広い水質に順応するようになったものと思われます。

Q:
ボルネオアカメフグを飼ってみたいと思うのですが、飼育環境や餌、飼育のポイントなどがあれば教えてください。
A:
オスは6-7㎝、メスは5-6㎝ほどになる小型の淡水フグです。
オスは成魚になると気性が荒くなる傾向があり、喧嘩による噛み傷から水カビ病になりやすいです。
本来の生息域は弱アルカリ性ですが、現地の気候の関係で、弱酸性から弱アルカリ性の幅広い水質に生息しています。そのためか、比較的丈夫で飼育しやすい淡水フグです。また夏場の高水温にも強い傾向があります。
餌は、昆虫、貝類、甲殻類を好み、魚食性は薄い傾向があります。人工飼料に餌付いた個体なら飼育がかなり楽になります。
小型種のため36-45cmの水槽でも十分飼育も繁殖も可能なのですが、問題はとにもかくにも相性で、もし喧嘩が激しいようであれば隔離をしたり、セパレーターなどで対策する必要があります。
また流木や水草などを使ってレイアウトを複雑にすれば、喧嘩を抑えることも可能です。
ボルネオアカメフグの生息地の情報