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Q:
サリバトールを飼ってみたいと思うのですが、飼育環境や餌、飼育のポイントなどがあれば教えてください。
A:
ボルネオ島、サラワク州の固有種です。
オスは7-8㎝、メスは5-6㎝ほどになる小型の淡水フグです。
性格は神経質で、人を怖がる性質があります。人馴れさせるのは難しいですが不可能ではないです。
本来の生息域は弱アルカリ性の小川ですが、現地の気候と雨季乾季の影響で弱酸性~弱アルカリ性の幅広い水質に適応します。水温も24-28℃くらいまでと、夏場の高水温にも強い傾向があります。
そのため、比較的丈夫で飼育しやすい淡水フグといえます。寿命は10年前後です。
餌は、昆虫・貝類・甲殻類を好み、魚食性は薄い傾向があります。人工飼料に餌付いた個体なら飼育がかなり楽になります。
小型種のため、36-45cmの水槽でも十分飼育も繁殖も可能なのですが、問題はとにもかくにも相性で、もし喧嘩が激しいようであれば隔離をしたり、セパレーターなどで対策する必要があります。
また流木や水草などを使ってレイアウトを複雑にすれば、喧嘩をある程度は抑えることも可能です。
Q:
サリバトールは情報が色々ありすぎて、水質は弱酸性のブラックウォーターで合ってるのでしょうか?それともボルネオアカメフグみたいに、慣れれば広範囲に適応するのでしょうか?
A:
サリバトールはボルネオ島のサラワク州の固有種、現地には何度か訪れ採集しましたが、弱酸性から弱アルカリ性どの水質にも生息していました。写真はサリバトールを採集したブラックウォーター、弱アルカリ性の川、中性の小川です。
漁師さんの話では、ボルネオアカメフグよりやや上流の少し透明度のある川幅が狭く浅くてボートでは行けない場所に沢山いると言っていました。雨季と乾期ではかなり水深に違いがあり、私の訪れた時期ではジャングルが雨季の水で沈んで木の枝に阻まれて、サリバトールの生息する場所までは残念ながら行けなかった思い出があります。
話を戻しますが、うちでは弱酸性でも弱アルカリでも飼育していますが、水質を急激に変化させなければ問題はありません。成長期は弱アルカリで飼育したほうが成長が早いように思われます。ちなみに稚魚の頃は弱アルカリの汽水で管理しています。