No.208

Q1:
1.テトラオドンファハカ 飼育約2年 体長20センチ
2.白点病の疑いから、薬浴、塩浴などを経て、餌を食べなくなってしまいました。約1ヶ月ほど何も食べていません。また、泳ぎがおかしくなり、水槽の底をずり這いするように泳ぎ、以前のように中層から表層にいることがなくなりました。
3.テトラテスト6in1での測定で、pHは6.8ぐらい、あとは正常値をを示しております。
4.以前の元気な時はテトラクリルEをずっとあげていました。
食が弱くなってからは、原因もわからなかったので、興味等を変える意味で、生き餌として、エビとメダカを混泳させています。入れてすぐは興味をもち捕食しようとしていましたが、泳ぎがぎこちないので捕えるとこができず、現在は普通に混泳している状態に落ち着いています。
5.60センチの規格水槽です。
6.水温は現在30度です。水換え頻度は1週間に1回三分の一程度で基本行なっていました。
7.テトラアクアセイフ
8.上部フィルターとエアレーション
9.メダカ4、エビ5
一月半前白点の疑い時はアグテンで薬浴、その後ペットショップに相談して、塩浴、そして現在はグリーンFゴールドで薬浴中です。
現在の状況、今後の対応を教えて頂けると幸いです。
宜しくお願い致します。
A1:
地面に腹部を着けて泳いでいるのは、恐らく浮袋のガス調整が機能せず浮かなくなっている異常と思われます。痩せていることから食べ過ぎの可能性は低く、水道水のフッ素(PFAS)濃度が関連していると考えられます。
近年、日本の水道水でフッ素の暫定目標値(50ng/L)を大きく上回る地域が急増しており、岡山県吉備中央町(1,100~1,400ng/L)では22~28倍。岐阜県各務原市(550ng/L)や三重県桑名市(290ng/L)でも5~10倍を超える異常値が報告されています。ゼブラフィッシュの研究では、PFOSやPFBAへの暴露が浮袋のサイズ縮小や膨張不全を引き起こすとされ、淡水フグでも同様の危険性が極めて高いです。
水道水をカルキ抜きだけで使用している場合、フッ素は全く除去されません。マーフィード浄水器なら50~80%除去できますが、岡山のような高濃度水では280~700ng/L残り、浮袋異常や痩せのリスクが残ります。フッ素は体内(特に血液、肝臓)に蓄積しやすく、排出されにくい特性があり、長期間の暴露が症状を悪化させます。
治療としては、ROろ過水(90~99%除去)での飼育をおすすめします。研究では、魚の体内PFAS濃度が清浄水で数週間~数ヶ月で半減した例があり、淡水フグでも数ヶ月から1年で改善する可能性があります。お住まいの地域のPFAS濃度を自治体の水質報告や検査キットで確認し、問題が発覚した場合は早急にRO水へ移行してください。
Q2:
ご回答ありがとうございました。
早急な対応として、家の水道についている、クリンスイ(浄水器)で、8割ほど除去できると記載がありましたので、今後の水換えはそちらを使用することをまずは行なっていきます。
数ヶ月から一年かかるとのことでしたが、その間それ以外にできることはございますでしょうか?
また餌に関しては、口元に給餌を行なって食べる時期を地道に待つという対応で宜しいでしょうか?
すでに一月程何も食べていない状況ですが、そのうちさすがに空腹で食べるようになるものなのでしょうか?
A2:
ファハカは弱アルカリの水質を好む淡水フグです。pHを7.5以上8.5未満にし、適切なpHにすれば餌を食べるかもしれません。
あとは綺麗な水、水流を好みますので、その辺りも気をつけると良いでしょう。
餌は動きの鈍い、活き餌がお勧めです。活き餌にはあらかじめ、人工飼料などで栄養を強化した餌を与えておくと良いでしょう。
お勧めの活き餌は、ヒレや尾びれなどをカットした魚、尾扇をカットしたエビ、足をカットしたカニなどです。
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