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Q:
サリバトールを飼ってみたいと思うのですが、飼育環境や餌、飼育のポイントなどがあれば教えてください。
A:
ボルネオ島、サラワク州の固有種です。
オスは7-8㎝、メスは5-6㎝ほどになる小型の淡水フグです。
性格は神経質で、人を怖がる性質があります。人馴れさせるのは難しいですが不可能ではないです。
本来の生息域は弱アルカリ性の小川ですが、現地の気候と雨季乾季の影響で弱酸性~弱アルカリ性の幅広い水質に適応します。水温も24-28℃くらいまでと、夏場の高水温にも強い傾向があります。
そのため、比較的丈夫で飼育しやすい淡水フグといえます。寿命は10年前後です。
餌は、昆虫・貝類・甲殻類を好み、魚食性は薄い傾向があります。人工飼料に餌付いた個体なら飼育がかなり楽になります。
小型種のため、36-45cmの水槽でも十分飼育も繁殖も可能なのですが、問題はとにもかくにも相性で、もし喧嘩が激しいようであれば隔離をしたり、セパレーターなどで対策する必要があります。
また流木や水草などを使ってレイアウトを複雑にすれば、喧嘩をある程度は抑えることも可能です。
流通名:ボルネオアカメフグ
英名:Bornean Redeye Puffer
属:Carinotetraodon属(カリノテトラオドン)
種:borneensis(ボルネエンシス)【borボル neネ enエン sisシス】
意味:borneeno=ボルネオ sis=(~産の)
Regan, 1903
■特徴
目から背中にかけて稲妻のような黄色い模様がオスにもメスにも入る。成熟したオスは腹部が真っ赤に染まる美しいかアカメフグの仲間。ボルネオ島のサラワク州、南地域の河口の大きな河川に生息している。大きさは7cm近い個体も確認でき、メスよりオスのほうが大きくなる。
オスは成熟すると写真のように全体がうっすらとメタリックパウダーブルー色に染まる。尾鰭の先端には白いエッジがある。オスの腹部は小さな個体でも鮮やかな赤色に染まるが、成熟したメスの中には稀に腹部が赤くなる個体もいる。
入荷は非常に稀。カリノテトラオドン属は幼魚はすべてメスであり、3cmをこえるあたりから雌雄が判別が可能になる。現地ではボルネオアカメフグのフグ毒を殺鼠剤などの原料に使っており、ボルネオアカメフグ専門の漁師もいる。
■飼い方
オスは成魚になると気が荒くテリトリー範囲が広くなるため、ペア飼いでも基本的には単独飼育かセパレーターで仕切り繁殖行動が見られた時だけ引き合わせるほうが良い。本来の生息域はpH7.3の弱アルカリ性であるが、雨季乾季の水質や水位の変動がある場所なので、弱アルカリ性の川から性からpH5.5前後の酸性のブラックウォーターの水溜まりなど、幅広い水質に生息しているため、かなりの範囲の水質で飼育が可能である。
喧嘩による水カビ病になりやすいので、水温の変動に気をつけたい。水カビ病になった場合は塩水治療が効果的であるが、頻繁になる場合は飼育環境を汽水(海水1/4)にしたほうが安定して飼育出来る。