No.3
Q:
こんにちは。質問があるのですが、現在インドシナレオパードパファーを飼おうと検討しているのですがふぐの毒というのはどのようになると害がでるのでしょうか?とりあえずセパレーターで区切りフグ以外の魚と一緒の水槽に入れておこうと思っているのですが。もちろんちゃんとフグ用の水槽も用意します。死んだときなどにも毒が出るのでしょうか?あと、インドシナレオパードパファーとはどれぐらいまでの水温に耐えられますか?よろしくお願いします。
A:
淡水フグの毒ですが、毒を蓄積したフグが死んで他の魚が食べた場合、食べた魚が死んでしまうだけで、死んだりしても毒を出したりしません。問題なのは、海産のハコフグの仲間で、驚かせたり、体調をくずしたときに、皮膚からパフトキシンという毒を出し、自分を含めるすべての魚を巻き添えにして水槽を壊滅させてしまいます。
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あと、インドシナレオパードパファーは大変神経質なフグですので、セパレーターで区切らず、単独で飼育したほうが、人にも馴れ、おすすめです。
水温ですが、結構丈夫なフグですので、30度近くまで大丈夫だと思いますが、ファンなどをつけて水温を下げ、28度前後で飼育してあげたほうがよいでしょうね。
一部の海産のフグは刺激を受けると皮膚から毒を放出するらしいので、もしかしたら淡水フグも毒を出して、フグ以外の生物にダメージを与えるかもしれませんが、うちではそのような現象は一度も起こっておりませんのでご安心下さい。
やはりフグは単独飼育が一番ですね。ちなみにインドシナレオパードパファーは毒を持っていたと思います。
海水フグの毒性は、食物連鎖によって微量の毒が体内に蓄積され続け、毒化するテトロドトキシンという毒。
淡水のフグは貝が毒化し、その貝を食べたことによって毒化する、サキシトキシンという毒です。
ハコフグの仲間は、ストレスや死亡直後に皮膚から毒を出し、狭い水槽内では、自ら出した毒によって死亡するといわれています。毒はパフトキシン。ただ、内臓は無毒。
この他にも淡水フグからは、アオブダイ中毒とよく似たパリトキシンにきわめて近い毒性も検出されているそうです。ただ、アオブダイ中毒は白化したサンゴに生える藻を食べることによって毒化するそうで、淡水フグがなぜこの毒を持っているかはまだ解明されていないそうです。
このように食物連鎖から得る毒は、毒の餌を食べなければ、フグは毒を持つことは出来ません。よって養殖されているフグや水槽内で繁殖したフグは完全に無毒といえます。
またフグ以外にもハゼの仲間やイモリ、タコの仲間もテトロドトキシンを持つことが知られています。
では、なぜフグは毒を持つことができるのかというと他の生物よりテトロドトキシンの毒にたいする抵抗力が強いためといわれています。よって許容量以上の毒を摂取した場合フグ毒で死んでしまいます。
最近耳にした情報ですが、海産のフグは異常なストレスを受けた場合皮膚から微量の毒を出していることがわかったそうです。この毒には臭いがあるらしく、臭いによって捕食者を近寄らせなくしたり、また捕食者の口の中に入れられた場合、毒の嫌な臭いで吐き出させたりするそうです。よって微量とはいえ、水槽の中で強いストレスをうけ、皮膚から毒を出した場合、他の魚に対する影響はちょっと心配ですね。よってフグは単独飼育が望ましいと思います。
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