No.69

Q:
今後お迎えするバイレイ幼魚の管理方法を教えてください。

A:
■バイレイ幼魚が到着したら
まだ体が完全に出来上がっていないため、水温合わせ・水合わせは特に慎重に行ってください。
とくに冬場は、水槽の水温と届いたときのビニールの中の水との温度差があるため
2段階の水温合わせ を時間をかけてゆっくりと行ってください。
いきなりサテライトに入れて水温合わせと水合わせを一度にやってしまうと、急激な環境変化に耐えられずに死んでしまう場合があるので注意が必要です。
■給餌
アンモニアの発生を抑えるため、幼魚たちには半日の絶食の末に1日かけて郵送されています。
育ち盛りのバイレイは大変お腹を空かせているため、水温合わせ・水合わせが終わりましたら、たっぷりと餌をあげてください。冷凍アカムシ、イトメを好みます。
■バイレイ幼魚を管理するのに必要なもの
・サテライトL
幼魚を管理する特殊な2リットル容器です。セパレーターで3区画に隔離可能で、4㎝くらいになるまで管理出来ます。餌を食べたかどうかを確認しやすく食べ残した餌も片づけやすいため、幼魚の飼育には必須といっても良いでしょう。
いきなり広い水槽に放ってしまうと、きちんと餌を食べているかどうか確認出来にくく、毎日の状態管理も困難です。
・幼魚が寝たり隠れたり出来る水草
稚魚が休んだり寝たり隠れたりできる場所が必要です。また、水草は水質の浄化にも役に立ちます。
ウイローモスやマツモなども使えますが、容器全体に広がりスポイトに絡まりにくくてメンテがやり易いナヤスが特におすすめです。
・ラムズホーン
幼魚が食べ残した餌や腐敗した餌を好んで食べて片づけてくれます。また、水槽のぬめりを食べてくれるので容器内を清潔に保つことができます。
さらに卵を沢山産み、孵化した稚貝はフグ幼魚の餌にもなります。
他に必要なものは、残った餌や糞を取り除く稚魚用スポイト、バイレイが好むpH8.0-8.5の水質に変化させるサンゴ片などです。
■餌
餌はビタミン液に浸した冷凍アカムシ、うちでは富城のアカムシを与えています。アカムシは与えるメーカーが変わると食べなくなる場合があります。
イトミミズは、与える10分前にビタミン液に漬けてから与えています。他にミジンコや小エビなども食べると思います。
■水質


バイレイが生息するメコン川本流の水質はpH8.0-8.5の弱アルカリ性です。
酸性に傾くと拒食してしまうので、サンゴ片を水槽に入れておくとよいでしょう。

サンゴ片をこのような感じで使う方法もあります。
バイレイは気性が荒く2cmくらいにまで成長すると喧嘩が始まります。弱い個体を傷つけたり死なせてしまうこともありますので、サテライトのセパレーターを作って単独管理されることをお勧めします。


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