No.183
Q:
餌についてご質問がございます。
パオ・バイレイを2年半ほど飼育しております。
小さい頃はカーニバルやクリルを食べていましたが、
ある時を堺に生き餌しか食べなくなり、今では小赤しか与えておりません。
人工飼料や冷凍エサをまた食べるようにしたいのですが、
食べてくれないので悩んでおります。
また、普段から泳いだりする訳でもなく、隠れ家でじっとしているので
エサを投入しても水面まで来て食べにくるということは
まったくしてくれなさそうです。
幸い小赤を手に入れる手段はあるのですが、仕事の関係上で
土日しか買いに行く日がなくて、餌を維持するのが大変です。
人工飼料に戻すために何か良い方法がありましたら
ご教授いただければと思います。
ちなみにバイレイは現在13cm程度で大変ふくよかな体格をしております。
A:
人工飼料を食べている淡水フグに決してやってはいけない事は活き餌を与える事です。
淡水フグの拒食は頑固で、一度拒食に陥ると飢えて落ちるまで食べてくれない事もざらにあります。
活き餌を与えた期間が長ければ長いほど、再び人工餌には餌付きにくくなってしまいます。
バイレイは繊細な性格なため、普通に飼育していても数日~1、2週間の拒食をすることはしばしばあります。
十分な体格で健康な個体であればそれですぐ死んでしまったり病気になることは非常に稀で、
また食べたくなったら餌をねだり始めますので、過剰に心配してすぐに活き餌を与えない事が重要です。
一度人工飼料を受け付けなくなった個体への再餌付けは運の要素も強く大変難しい場合が多いのですが、諦めずにひたすら口元まで人工餌を運び続けるしかありません。
ただどうしてもダメなとき(やせ細ってしまったりした時)は、人工飼料は諦めて活餌での給餌に移行しましょう。
その場合、小金(魚)だけでは栄養が偏りますので、甲殻類、昆虫、ミミズ、魚類、貝などをビタミンを添加して与える必要があります。
餌を与えても水面まで出て来てくれないのはコミュニケーション方法が問題となっている場合が多いです。
餌を投げ込んで食べたのでそれでおしまい…という接し方をしていると、そうなりがちです。
フグに興味を持ってもらうよう、わざと時間をかけて餌を与える事が大切です。
・給餌前にフグと目を合わせ、手を振るなどして餌の時間だというお互いの合図を作る
・すぐに餌を投入せずに、少々じらしたり「これをあげるよ」と餌を見せてやる
・鰭(ひれ)をパタパタさせて寄ってきたら餌を与える
・毎日の給餌で寄ってくる距離を伸ばしていき、水面まで誘導する
一例ですがこのような感じで徐々に馴れさせていきます。
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