2022年08月17日の投稿[1件]
Q:
半年前からアベニーパファー3匹を単種飼育していて1匹が体調不良になりました。
GEXのラクテリア水槽にて冬はヒーター、夏は冷却ファンの28℃サーモスタット管理で、餌は1日に2回(朝/夜)冷凍赤虫をメインに給餌しています。
3匹のうち一番小さな個体で少し前までは餌の時間にアベニー同士で体当たりし合って餌の取り合いをしていましたが、ここ2か月ほどは体格も同等になり、餌も満足に食べていて喧嘩はありませんでした。
1週間ぐらい前から1匹が水面近くを漂うような動きが多く見られ違和感を感じました。顔面が半透明に腫れているような感じで膨張して、背ビレ付近の体表に見慣れない白いクレーターのような痕が増えており、写真ではわかりづらいですが、その白い痕ぐらいから尾びれにかけて身体が少し歪んでしまっています。
違和感を感じて2日間ほど顔面が膨張して食べづらそうにしてましたが餌は食べていましたが、症状が続いていたので20cmキューブ(6L)水槽(28℃管理)に隔離。その後転覆病の症状でお腹を上にしてひっくり返ったりコマのようにくるくると回転する症状もでてきてしまったため、塩水浴0.5%と絶食を始めて4日目になります。規定量の塩を加えた水替えを1回行っている状況です。
隔離して3日過ぎてから冷凍赤虫をチラつかせても食欲はなく絶食は続けています。投げ込みフィルターの水流で流されてしまわないようサテライトの中に入れてます。
体表も所々少しづつ荒れてきて凸凹が目立つようになってきてしまったのですが、これは細菌性な症状で薬欲が必要でしょうか?アベニーは鱗がないので薬の規定量よりも少量で行うという情報も調べて出てきました。現在グリーンFゴールド顆粒がストックあります。
このような場合はどのような対処をすればよいでしょうか?お分かりでしたら教えて頂けると幸いです。
A:
ご提示いただいたお写真と症状説明から、恐らくエロモナス菌による浮腫みではないかと推測します。
塩水浴も病状によっては効果的なのですが、フグの種によっては逆にストレスとなり却ってエロモナス病にしてしまう場合がありますので注意が必要です。
現状からは塩水浴があまり効いていないようですので、薬浴に切り替えたほうが良いかと思います。
エロモナス菌に効く薬は、観パラD、グリーンFゴールド顆粒です。
フグの鱗に関しては、ないという訳ではなく、ハリセンボンの様に鱗が短い針状に変化しています。
種によっては薬量を調節したほうが良い場合もありますが、アベニーパファーでしたら規定量で元気があるうちに完治させてしまうという選択もあります。
ただ、実際に観察したわけではありませんのであくまでお写真を見た印象になりますが、かなり弱っている様子でほぼ末期状態のように見受けられます。
あえて治療はせずに落ち着いた環境で余生を静かに送らせてあげるというのも一つの選択ですが、前述の通り、いちかばちか薬湯で回復を試みるのもひとつの手段です。
苦渋のご決断かと思いますが、飼い主様のご判断にお任せ致します。