2022年08月03日の投稿[1件]
Q:
1ヶ月程前からアベニーパファーを飼育しています。15cm×15cmのかなり小さめの水槽で2匹飼っていたのですが1匹はすでに拒食で亡くなってしまいました。
残った1匹は気性が荒く餌は何でも沢山食べていたのですが、2,3日前から食べようとはするのですが口に餌を入れると口の中を激しくごぼごぼしながら吐き出すようになりました。
それからだんだん食べなくなり背中がぺたんこになってしまいました。今は元気がなく底でじっとしていることが多く、泳ぐ時もぼーっとしている状態です。
顎に何か詰まっているのでしょうか。口にカビが生えているようには見えないです。体が痩せてしまったからなのか、顔が重く砂利の上に顎を乗せて休ませているような状態です。
病気かどうかもわからないので薬などを使うべきなのか、どう助けてあげればいいのかわからず困っています。
A:
恐らく小型水槽での飼育による水質の変化で、いろいろな不調が生じたのだと思われます。
まずは、30㎝キューブ水槽くらいの水槽に移し替えてあげて、2~3日に1回、水質検査薬で水質を検査、主にアンモニア濃度やpH等に異常がないかを調べます。もし異常があれば少量ずつ換水してください。ただ30㎝水槽は最低ラインの水槽の大きさですので、60㎝水槽と比べると魚の病気や落ちやすさはぐんと上がってしまいます。
小型の水槽は水量が少なく(2-3ℓしか入りません)環境の変化が激しいのでかなり上級者向けの水槽になります。なぜかと言いますと小型水槽は環境の変化が起こりやすく、急に水質や水温が変わったりするためです。めまぐるしい環境の変化は、魚にとってストレスや病気の原因になります。
例えば15cm水槽と60㎝水槽に墨汁を数滴垂らして、色が黒く染まりやすいのはどちらかと言えば、当然水量の少ない小型水槽のほうです。この墨汁がもしも毒だったならば、濃度が高くなる小型水槽の魚のほうが、よりダメージを受けやすいということになります。
魚を飼育していると、糞や食べ残した餌などは魚にとって有害な毒になってしまうため、小型水槽ではその影響を受けやすいのです。
また、水温も水量の少ない小型水槽の場合、水が温まりやすく冷めやすいので部屋のクーラーを消したり付けたりするだけで水温が変化しがちです。
その変化に人間は対応できますが、魚は対応できずにストレスとなり病気に発展します。
15㎝水槽と比べて30㎝キューブ水槽以上の水槽で飼育すれば、死んだり病気になったりする事はぐんと減ります。
今のままの15㎝水槽での飼育を続けると、今回の病気が治ってもまた病気になってしまいますので、まずは水槽を大きくして、ろ過をきちんと立ち上げてあげる事が大切です。
餌はアベニーパファーの食いが良い、活きイトメ(イトミミズ)かタマミジンコを与えます。タマミジンコはヤフーオークション等で安く売られています。
食欲が戻りアベニーのお腹が膨れてきたら、普通の餌に戻します。