2021年11月の投稿[5件]
2021年11月29日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する
Q:
お世話になっております。
7月に譲っていただいたショウテデニーがどの子も6.5cmを超えてきました。
現在60cm水槽で管理しているのですが、オスと思われる小型個体が縄張りを主張しはじめました。
またメスと思っている大型個体の1尾もオスほどではないにしろ、他の個体を追い払う動作を見せはじめました。
そこで質問なのですが、ショウテデニーのテリトリー及び小競り合いは♂♀関係なく発生するものなのでしょうか?
A:
ショウテデニィの同種への攻撃や威嚇などは、傾向としてはオスがオスに対して行うことが多いですが、メスにも行うこともあります。メスが攻撃するケースもまったくないわけではありません。
相性は運ですが、もし小競り合いが増えた場合は、水槽内を流木で複雑にレイアウトすることで回避出来る場合もあります。
それでも喧嘩する場合には水槽サイズを大きくし、さらに流木で複雑にレイアウトします。
標準60㎝水槽の場合だと4匹くらいが最適だと思います。
ショウテデニィは、土管や人工的なオブジェクトには入らない傾向がありますので、流木を強くおすすめします。
また、流木で喧嘩は一時的に緩和できることもありますが、繁殖行動を迎える頃には喧嘩がより一層激しくなる事もありますので、どうしても相性が悪い場合は隔離するのが一番安全です。
比較的大人しいといわれているフグですが、争いで死んでしまうケースもいくつか報告されています。
喧嘩防止のため流木で複雑にレイアウトした水槽の例を写真で紹介します。
2021年11月23日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する
Q:
フグを購入したところ、冬場ですので通常よりもしっかり水温合わせをしてくださいと返答があったのですが、具体的にどのように行えば良いでしょうか?
A:
冬場は24時間カイロを入れて梱包しておりますが、どうしても到着時の水温は20度弱まで低下してしまいます。
到着したフグが入ったビニール袋の水温と、お入れになる水槽の水温の差がかなりあるようでしたら、まず水槽とビニールの中間の水温で1時間水合わせ。
その後、水槽の水温でさらに1時間の水合わせを行う、【2段階水温合わせ】を強くお勧めします。
例)
到着したときの水温が18℃、水槽の水温が28℃の場合。
この例ですと温度差は10℃ですので、バケツなどの容器に温度差の1/2の水温にあたる23℃の水を入れたバケツに生体の入ったビニール袋を浮かべ、1時間の水温合わせを行います。
その後、生体の入ったビニール袋を水合わせを行う水槽に浮かべ、さらに1時間の水温合わせを行います。こうしてようやく、水槽の水とビニール袋の水温合わせが完了。
このタイミングで開封、サテライトに生体を移して、今度はpHショック防止のためゆっくりと水合わせを行ってください。
到着した状態の冷たいビニール袋に入ったフグをかわいそうだと思わず、水槽でぷかぷか1時間くらい浮かべる水温合わせは冬季に於いては本当に大切です。
絶対にやってはいけないのは、到着してすぐに生体をサテライトに移して水温合わせと水合わせを同時にやる行為。
これをしてしまうと、高確率で弱らせたり落としてしまいます。
特に年間を通して水温、水質の変化の少ない大河に生息しているフグやまだ小さなフグの幼魚の場合は、数時間で変化する急激な温度差は致命傷になりかねないことを理解し、水合わせを行ってください。
2021年11月15日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する
Q:
現在60cm水槽に南米淡水フグ5匹を飼っています。
ちょっと寂しいので、ブロンズパファーを導入したいと考えていますが。共存できますか?
A:
基本、違うフグ同士の混泳は推奨出来ませんが、自己責任で混泳するのであれば可能です。
ただし、鰭が齧られたり、体が損傷する可能性は十分に考えられます。
京都淡水フグ繁殖研究所では、他種同士の淡水フグの混泳は推奨しておりません。
また同じ種同士でも繁殖期を迎えた場合(成魚になり繁殖可能となった個体)は、繁殖行動中を除き、オスとメスは隔離して管理しています。(一部の淡水フグを除く)
フグは生体を齧る性質がありますので、無用なトラブルを避けたい場合は、基本単独飼育が最も望ましい飼育方法になります。
2021年11月06日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する
Q:
こんにちは、淡水フグ飼育未経験の者です。
質問させていただきます。
現在60cm水槽にブルーアイプレコ(17cm)を単独飼育しています。
そこへテトラオドンファハカ(5cm程の幼魚)の混泳を検討しています。
プレコなどのあまり動かない魚に対してもかじったり、攻撃したりするのでしょうか?もちろん個体によって差異はあると思うのですが、プレコと淡水フグの混泳は可能なのでしょうか?
現在はファハカの飼育を検討していますが性格がきついというのをよく聞きます。他に最大30cm程の弱酸性で飼育できる淡水フグはいますか?
A:
ファハカは魚食性が強い淡水フグです。噛む力も大変強く、ヒーターのコードを食いちぎったりヒーター本体ですらかみ砕く事もあります。
できればファハカとは、餌になってもいい魚以外は混泳させないほうが良いと思います。
餌として入れておいた魚でもすぐに食べるとは限らず、半年くらいしてから急に食べてしまう場合もありますので数日の混泳に成功したからと言って混泳が出来ると言えるわけではありません。
種によってはプレコとの混泳が可能なフグもいますが、基本的にはフグと他の魚はいっしょに飼わないほうが無難です。
混泳される場合はすべて自己責任で行う必要があります。
またファハカに適した水質は弱アルカリ性ですので、酸性には傾けないほうが良いと思います。
Q:
いぜん3匹購入した者です。3匹はベアタンクで今のところ問題なく元気にやってます。
この子は元からいる7センチくらいのデニィなんですが最近オトシンや小さいコリドラスを見つけると追っかけたりするようになりました。
何故なのか?オスメスどちらなのか?などもしわかる範囲でアドバイス頂けると助かります。突然メールで失礼します。
A:
ショウテデニィは魚食性の弱いフグではありますが、中には同居していたメダカなどを食べてしまったという話も聞かれますので、必ずしも食べないということはないようです。
どうしてもフグですので、最悪の場合は餌になっても良いと思える魚以外とは混泳をさせないほうが良いと思います。
性別の判別方法につきましては、以前に考察動画を作成しましたのでぜひご参考になさってください。