全年07月25日の投稿[4件]
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Q:
ショウテデニィ幼魚を購入したいと考えています。もしよろしければ基本的な飼育方法を教えていただけないでしょうか?
A:
水質は、弱酸性(pH6.5)-弱アルカリ(pH7.5)を好みます。中性(ph7.0)ぐらいが調子が良いようです。
ただ、弱アルカリに傾けると気性が少し荒くなり喧嘩の頻度が増えるという報告があります。
砂に潜る性質はほとんどありませんので、底砂を敷く必要性は特にありません。
流木の穴や石穴に入り込む事を大変好むため、入れることをお勧めいたします。
水質を酸性に傾けるには流木やヤシャブシ、マジックリーフを水槽に入れておけば自然に水は酸性化します。
アルカリ性に傾けたい場合は、珊瑚片などをいくつか投入します。
発送の際にはあえて中性に水合わせをして送らせて頂いています。
水温は25-26℃が理想的です。
高水温には弱い傾向があり、28℃を超えると調子を崩すことがありますのでご注意ください。
まずは広い水槽には入れずによく観察できるサテライト(スドー) などの隔離ケース、飼育ケースで飼われることをお勧め致します。
理由は、
・餌をちゃんと食べたのか食べなかったのかが確認しやすい
・食べ残さない程度の餌の適量を把握できる
・汚れが目立ちやすいのでスポイトで簡単に掃除でき清潔が保てる
※(サテライトに砂を入れると汚れが砂の目に入り込むので入れない事)
※(水草以外のオブジェクトは入れない事)
・付属の仕切り板を用いて簡単に隔離ができる
広い水槽に入れると、残した餌が底砂に入り込んだりして掃除がしにくかったり
餌を食べている個体と食べていない個体を把握できないなど、いろいろと難点があります。
慣れて来ると水槽に入れても良いのですが、最初はサテライトでの飼育と観察がお勧めです。
食べる量を把握出来て、餌が残らないようになり、飼い主に寄ってくるようになってから水槽デビューすると良いでしょう。
投入の際にはしっかり濾過が立ち上がった水槽に入れられることが、もっとも重要です。
立ち上げが不十分な水槽に入れると特に幼魚の場合は具合を悪くしたり、ひどい場合は
死んでしまうこともありますのでご注意ください。
少しサイズが大きくなってくると(生後60日を過ぎると)個体の強弱がはっきりして来て、
喧嘩やいじめが始まります。
回避するには水草や流木などを用いて、出来るだけ複雑なレイアウトを構成してあげます。
隠れ場所やそれぞれの寝場所が決まると落ち着くことも多いです。
ただし気性によってはどうしてもトラブルメーカーの暴れん坊に育つこともあります。
そういった個体のみを隔離するか、同水槽でもセパレータで区切って飼育してあげてください。
Q:
こんにちわ。
お暇な時に返信していただけたら幸いです、質問宜しくお願いします。
ショウテデニーの幼魚のうち1匹が少し息が荒く頭を下にして縦に泳ぐ感じになっておりまして。
たまに突進のように底に顔を向けて走ろうとします。
餌もその子だけ食べてないように見えます。
何かの兆候が見られますでしょうか?
プレコ水槽の60規格水槽のサテライトL
水温26℃
ph6.5での管理となります。
他の子はビタミン強化の某飼料を与えたところ、おとひめほどではないですが食べましたよ。
A:
1匹だけということですので、水質に問題はないと思います。
複数匹いるときに1匹だけ様子が変という場合は、まず他の子から攻撃されていたり
威嚇されていることを考え、隔離してあげてみて下さい。
サテライト内で付属の仕切り板で仕切る、隔離ネットを使うなど方法はおまかせします。
あるいはフグにも1匹1匹個性がありますので、ちょっと臆病な子や環境変化になかなか馴染めなかったり
郵送のショックや新しい環境にまだ対応できずにストレスを感じているという場合もあります。
今はとにかく1匹だけにしてあげて、出来るだけ刺激を与えずに落ち着けるような環境作りをしてあげ
様子をみてあげてください。
落ち着く環境作りの例としては、
照明を暗くする、視界を布や仕切り板などで防いでやるなども効果があります。
以前、水槽奥に貼られた壁紙の模様に怯えて同様の症状を起こしている子のご相談もありました。
壁紙を変えていただいたら落ち着いたそうです。
またこれは養殖魚の場合ですが、人間の作り上げた飼育環境に適合して育った魚を海に放流すると
環境変化によるストレスで拒食に陥るケースもあるそうです。
しかし、単純に体調が悪い場合も考えられます。
ただこの場合も何かどう悪いのか、よく観察をしませんと結論は出しにくいです。
まずは単独でストレスを与えないように、静かにリラックスをさせてあげつつ観察をすることが肝要です。