アフリカには、6種類のテトラオドン属の淡水フグがいます。ムブ種は世界一大きな淡水フグ、60cmを超える大型種で、コンゴ川・タンガニカ湖に生息している。入荷は10cm未満の幼魚が多く、成長するに従い、唐草模様は複雑になり、尾びれは、オレンジ色のレースのように大きくなり美しくなります。
ファハカ種も40cmを超えるやや大型の淡水フグです。砂の中に潜る性質があり、肉食性の強いフグです。生息域は、西アフリカ全域、エジプトのナイル川にも生息しており、ピラミッドの壁画にはファハカの彫刻が刻まれています。ファハカには、rudolfianusルドルフィアヌス種とstrigosusストリゴスス種という亜種が確認されており。ルドルフィアヌス種は、ケニア北部にあるトゥルカナ湖に生息、トゥルカナ湖は湖の中にある火山の影響でアルカリ塩湖という特殊な環境になっています。湖の水を農作物にかけると枯れてしまうといいます。そういった特殊な環境のせいか、体長が10cm未満といわれていますが、採集個体を見る限り、15cmくらいまでにはなるそうです。ルドルフィアヌス種は、ニジェール川に生息しており、ファハカ特有のレモン色と小豆色のラインの小豆色のほうが、細く、黄色いラインが太くなる特徴があります。それ以外の差は特に見受けられません。
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