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インドトパーズパファー
学名:Tetraodon fuviatillis 
英名:Green Puffer / Giant puffer / Abu Puffer

■特徴
汽水に生息しているものをマミズフグ、淡水に生息しているものをインドトパーズパファーと区別して書かれている書籍もあるのだが、どうやら両者は同種ではないかという考えが強くなってきた。幼魚の頃は純淡水での飼育も問題ないのだが、成長に従い塩分を入れていったほうが発色もよく、結果的に長期間の飼育を可能にする。ただ、前述のような理由で現状ではまだこのフグの生態は誤解されがちで、ショップによっては、純淡水での飼育を薦(すす)められることもある。一日も早く、正しい飼育方法を確立したいものだ。
幼魚の頃にはお腹のスポットはほとんどなく、成長にしたがい徐々に現れてくる。また体長が8センチを越えたぐらいから、鰭(ひれ)がだんだんオレンジ色に染まってくる。

■管理方法
汽水フグ飼育に適した水質は弱アルカリ性であると誤解されがちだが、このフグの住んでいる地域の水質は弱酸性である。
よって水質を弱アルカリ性にする珊瑚砂は、下砂や濾過材(ろかざい)としてなるべく使用しないほうがよい。
成長に従い、気性が荒くなり10センチをこえるころには、バンブルビーや、自分より小さなフグを食べてしまうので、注意が必要だ。

水槽から飛び出すので注意が必要だ。特に5センチをこえたころからが要注意で、フタは絶対したほうがよい。

■地域差
このフグには亜種(あしゅ)がみられ、生息地により体色や模様が大きく異なる。
 インド東側・ボンベイ産:背中がカメの甲羅模様になり、お腹には黒い丸いスポットが見られる。
 インド・カンジス川産:虫食い模様のスポットがお腹に見られる。
 スリランカ産:やや少なめの丸いスポットがお腹に見られる。
また、一時的に淡水域で暮らしているところをつかまった個体や、飼育中に塩分が薄くなったとき、お腹や体色が黒くなることがある。

■行動パターン
好奇心が強く、とにかく人や物をよく見る。積極的な反応があるので、観察しているとなかなか面白い。
仲間との喧嘩はほとんどないが、空腹になると他者の鰭(ひれ)や尾を齧(かじ)り食べることもある。そして齧るのは、常に同じ個体であることが多い。出来るだけ1つの水槽では、2〜3匹くらいまでを飼育するほうがよいだろう。

■新入りへの洗礼(せんれい)
比較的温和なフグで、めったに他者へ攻撃を加えるようなことはないんだけど、一度だけ極端な攻撃行動があったんだ。それは新しく、ミドリフグが水槽の仲間に加わったときだった。そのときインドトパーズパッファー(5センチ)は4匹いたんだけど、その全員が何故か代わる代わるミドリフグに体当たりを加え始めたんだ!…といっても、体が触れ合うすれすれで避(よ)けるんだよね。「こりゃ混泳は無理かな…」と一瞬諦(あきら)めかけたんだけど、怪我(けが)をさせるような気配はないから、一日だけ様子を見ることにしたんだ。そうするとこのナゾ行動はこの日一日だけのことで、翌日になったらどういうわけかみんな攻撃はしなくなった!「一体なんだったんだ!?」と不思議でたまらなかったけど、今思うとあれは新入りへの洗礼(仲間入りの儀式のようなもの?)じゃなかったのかなと思う。

注意:10センチをこえると気性が荒くなるので、他種や大きさが違うフグとの混泳は、幼魚のときのみにしておいたほうが無難である。
■分布域
インド、スリランカ

■生息地の情報
不明
■体長
6-10cm
■餌
甲殻類(こうかくるい)、昆虫、巻貝、アサリ、人口飼料、小魚、ゴカイ
何でもよく食べる食欲旺盛なフグで、水槽に落ちた虫すらも食べてしまうほど貪欲。人口飼料にも餌付きやすい。単独飼育よりも、複数匹を飼育したほうが餌食いが良い。また、体長が5センチを超えたぐらいから小魚も食べる傾向にあるので、バンブルビーなど小魚との混泳は避けたほうが無難である。
■水質
汽水:弱酸性-中性
塩分濃度:1/8-1/3
■水槽での移動範囲
水槽全体
■必要になる水槽の大きさ
45-60cm
■繁殖例
未確認
■混泳
()
■毒性
不明